オーストリアワイン紀行 その2 ワイナリー訪問記 ヴェーニンガー編
今日は当菴でも人気の赤ワインの生産者Weningerにいって参りました
彼らはオーストリアのホリチョンという村に居を構えるワイナリーですが
実は国境を越えてお隣のハンガリーのショプロンという村にもワイナリーを持っています。
今日はショプロンのワイナリーと畑を訪問しました。
畑にはブドウの樹が整然と植えられておりますが、
畝と畝の間は一見何も施されていないような、草が生え放題のように見受けられます。
しかし、これこそが彼のワイン哲学の一つです。
ワイン作りにはYing&Yangのバランス つまり陰と陽のバランスが大切と彼はいいます。
ある時は、ブドウに栄養が良く行くように、周りの草を抜いて調整する
そうでないときは草をそのままにすれば、良い加減でブドウに伝わる
草と、ブドウを競わせることによってバランスをとるとのことです。
葉に伝わる、実に伝わる、種に伝わる それぞれのタイミングによって、バランスを調整する。
長い年月を掛けて、すばらしい土壌と、知識が蓄積できたといいました。
畑がもっとも大切な場所であり 品質は畑から来ます
醸造所はそのツールであり、ローテクノロジーで、シンプルなことしか行わない
ブドウはただ、その場所で発酵を経て違う形に変わるだけで、ブドウに教育を施す場所だそうです。
樽に入ったワインをテイスティングするのも、一度きりだそうで、
その一回で、熟成を終わらせるタイミングを決める。
ブドウを信頼する。
そのフィロソフィーが、ブドウの育った場所や、環境がまっすぐにワインに伝わってくるようです。
その後はホリチョンのレストランにて、彼を囲み郷土料理とともに彼のワインを楽しみました。
次回はライタベルグの生産者ティンホフです。
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